もし中傷動画が実際に高市早苗氏の対立陣営と関係があるとしたら、これは民主主義の根幹を揺るがす重大な問題となる。高市早苗首相がこれを否定したとしても、国民の疑念は依然として残っている。 『週刊文春』の報道によると、昨年の自民党総裁選および今年の衆院選において、高市首相陣営が他の候補者を誹謗中傷する動画を制作し、ソーシャルメディア上に投稿していたという。 報道によると、これらの動画の内容は、高市首相と党総裁の座を争った小泉進次郎防衛大臣や林芳正総務大臣を「無能」などと貶めるものであった。さらに、衆院選では、立憲民主党の馬淵澄夫氏や岡田克也氏らを中傷する動画も公開されたという。 『週刊文春』は、首相公設第一秘書である木下剛志氏と、その依頼を受けて動画を制作したとされる実業家・松井健氏との間で交わされた67通のメール、および複数回にわたるオンライン会議の具体的な日時などを掲載した。また、AIを利用して動画を大量に制作・拡散させた手法についても詳細に報じている。伝えられるところによると、彼らはスマートフォン20台を使用し、1台につき3つのGmailアカウントを登録し、YouTubeなど4つのソーシャルメディアプラットフォームと連携させ、毎日100~200本の動画を生成していたという。 一連の報道に加え、動画制作を主導したとされる松井氏は18日のネット番組で、木下氏とオンライン会議を通じてやり取りをしたと証言した。松井氏は木下氏と直接会ったことはないと述べ、高市首相本人が関与していたかどうかについては「分からない」と語った。 国会での質疑に対し、首相は秘書に直接確認済みだと主張し、関連する疑惑を繰り返し否定した。首相は不満をにじませ、「『ないものはないとしか言えない』以外に方法がない。あり得ないことや確認できないことについて、私自身が証明できないにもかかわらず、あたかも事実であるかのような印象を意図的に作り出されるのは、非常に理不尽に感じる」と述べた。